ユナイテッド航空が関空ーサンフランシスコ線を週5便に減便・欧米人が大阪へ来ない理由は?
ユナイテッド航空が10月30日からの冬スケジュールで、関西〜サンフランシスコ線を減便することを発表しました。
機材は787-8型機で変わりありません。
これまでデイリーでしたので、冬期間は特に需要が弱まるんでしょうか。
一方で関西への観光客数は衰えを知りません。
2016年7月の国際線の旅客数は前年比17.1%増の約170万人で過去最高を記録しています。
私の家は難波(通称ミナミ)に比較的近いので、よく難波へ行くのですが、ミナミの中心部の道頓堀とか歩くともう日本ではありません。
ほぼ中国人と韓国人であふれています。
お店は観光客向けの飲食店とドラッグストアが軒を連ねていて、店舗の看板は中国語・しかも中国人の店員が中国語で呼び込みをしている状態です。
もちろんミナミだけでなく大阪全体的にホテルが取りにくい関係なんでしょうが、かなり郊外の方まで外国人観光客がスーツケースを引きながら歩いています。
それはもちろんありがたいことですし、関西の景気には良いことは間違いないんですが、地元民としてはちょっと困ったことも起こってきますね。
友人が大阪に来るときにホテルが取れないもしくは非常に高いとか、これまでお気に入りだった飲食店なんかが外国人に有名になりすぎて、行列で行けなくなったとか、ちょくちょく困ったことも出てきてしまいます。
ただそんな観光客に沸く関西でのサンフランシスコ便減便ですから、関西圏の観光客がいかに中華系・韓国・東南アジアで保たれているかと言うのがわかります。
もちろん、関空はLCCの誘致に積極的で航空券が羽田や成田に比べて安いというのがひとつとアジア各地からだと関空の方が東京より1時間ほど近いという事もあるでしょう。
ただ欧米人には大阪は12時間以上かけて来るほど魅力的な都市だと感じていないんだと思います。
残念ながら大阪には欧米人が好むような歴史的な遺産が少ないですし、今はホテルもかなり割高ですからわざわざ東京を飛び越して来ませんね。
中華系の観光客は買い物とUSJをメインに楽しんでいますが、いずれも欧米人には響かないソフトですから。
滞在する魅力がないからどうしても知名度があって直行便のある東京へ行ってしまいます。
京都は欧米人も多いんですが、何度も訪れるところではないですし、関空から遠いのとホテルが高いのがネックになって欧米人のリピーターを増やせていないんでしょう。
関西圏は深刻なホテル不足が問題になっていますので、予定されているいくつかの大型の新規開業に期待したいと思います。
個人的にはコンラッド大阪に泊まってみたいんですけどね。
逆に関空から西海岸へ行きたい人にとっても、減便は残念ですね。
客単価が低いと言われる関空ですのでこのまま撤退とならなければいいんですが。
ヨーロッパがテロでああいう状態ですので、アメリカ路線特に西海岸は需要があると思うんですけど、やっぱり金を落としてくれるビジネス需要が少ないんでしょうか。
関西の製造業も実際あんまり景気良くないんですよね、シャープもあんな風になりましたし。
来年3月かGWにはアメリカ方面に行く予定がありますので、アメリカ路線は注視したいと思います。
では今日はこのあたりで。