アメリカン航空のAAdvantageも飛行マイル数から金額制へ・JAL・ANAはどうなる?
アメリカン航空が金額制へ変更
アメリカン航空のマイレージプログラムのAAdvantageですが、デルタ・ユナイテッド航空に続いて8月からマイルの積算を飛行マイルから金額制へ変更することを発表しました。
アメリカン航空は合併の手続きなど色々ありましたので、今回のマイレージ制度の変更や必要マイル数の増加もユナイテッドやデルタから約1年遅れで実施されています。
これでアメリカのレガシーキャリアはすべて飛行マイルから金額制に移行されることになります。
要するに安い金額で遠くに飛ぶ人より、ビジネスやファーストクラスなどお金を出してくれる人をより重要視するということですね。
アメリカらしい合理的な考え方ですが、ある意味極めて公平なシステムに変更になったとも考えられます。
元々金額にかかわらず遠くに飛べば飛ぶほどたくさんのおまけがもらえるという制度自体がおかしかったわけです。
本来おまけというものは、たくさんお金を使ってくれた人により多く渡すのが商売の基本ですから。
ただこれまでのある種間違ったシステムによって、私も含めて色々ありがたい思いもさせていただきました。
この制度ですが今後は日系にも広がっていくんでしょうか?
日系のマイルは今後はどうなる?
今後日系2社がこの流れに追随するのかですが、個人的にはそれほど遠くない時期に、日系2社も金額制に移行していくのではと予想しています。
というのも、アメリカの航空会社に限らず、世界中のレガシーキャリアがLCCとの競争に巻き込まれています。
LCCとは価格競争では太刀打ちできないので、勝負するところはビジネス客相手か富裕層ということになるわけですが、そこに重点をおくならよりお金をたくさん払ってくれる人にマイルを多く渡した方が理にかなっているわけです。
マイレージ制度のもともとの基本の考えに戻るという感じですね。
例えば出張で費用会社持ちのビジネスクラスの場合、アメリカン航空でニューヨークへ行けば3万マイル貯まるけど、JALだと15000マイルだしな、となるとアメリカン航空を選ぶ人が出てきますよね。私でもそうすると思います。
逆に安いエコノミークラスは日系の方が貯まりやすくなりますから、観光などの安客ばかりが日系に集まる可能性が出てきます。
そうなると日系もマイレージ制度を合わせていかないと、そのマイレージ制度自体が矛盾してくることになりますので、変更は避けて通れないのではないかと考えています。
あとはアジアや欧州系のエアラインがいつ頃同じような制度に移行するかということですかね。そのあたりのタイミングでいよいよ日系2社もマイレージ制度の大改革があるかもしれません。
貯まったマイルはどうすればいいか?
私の場合はクレジットカードでのマイル加算が基本ですので、あまり影響はないかもしれませんが、現実的にはマイルがどんどんインフレしていって、少々のマイルではビジネスクラスやファーストクラスには乗れないという時代が来つつあります。
100円=1マイルは変わらなくても、その価値が目減りすると200円、300円=1マイルと同じ意味になりますからね。
そういう意味でもマイルはあまり貯めこまずに使えるうちにどんどん使ってしまおうというのが基本です。マイルは貯めても利息がつきませんので、貯めこんでも何も良いことはないんです。
エコノミーの2倍程度の必要マイル数でビジネスクラスに乗れて、3倍程度でファーストクラスに乗れてしまうという、現実(購入する航空券)とのおかしなギャップに航空会社も気づきつつありますので、乗れるうちに世界中を旅しちゃいましょうよ。
ハピタスやらクレジットカードやらで貯めまくったマイルでヨーロッパやアメリカに無料でファーストクラスで行けた時代があったんだよ、なんて話が2,30年後には伝説になっているかもしれないですよ。
ちょっと話が飛躍しましたが今日はここまでです。