ANAがベトナム航空と提携を締結・10月末からコードシェア開始・ANAマイル利用も可
以前にもこのブログで取り上げましたが、ANAがベトナム航空と業務・資本提携が最終合意に達し契約を締結しました。
ANAがベトナム航空の8.8%の株式を取得するという事のようです。
これによって10月30日から日本ーベトナム間の10路線とベトナム国内線30路線でコードシェアが実施されます。
気になるANA利用の特典航空券のマイル数ですが、ベトナムは提携航空会社特典で「アジア2」に位置していますので「乗り継ぎなし」だと
エコノミーで35000マイル
ビジネスで60000マイル
「乗り継ぎ有り」ですと
エコノミーで38000マイル
ビジネスで63000マイル
となっています。
これくらいの差ならビジネスで行きたいですかね。
ベトナム航空の評判も悪くないみたいですし。
今年の1月にベトナムのダナンへ行きましたが良かったですよ。
まだまだ開発途上という感じでしたが、ホーチミンと違って市民もすれていないというか、観光客からぼったくってやろうという人が明らかに少ないです。
逆にホーチミンなんか観光客からぼったくらない人の方が少ないくらいですからね(笑)
ただANAはどうしてベトナム航空だったんしょう。
ベトナム航空はスカイチームであり、JALと提携していましたから、完全アウェイの相手のはずだったんですが。
少し自分なりに分析してみました。
ベトナムへ積極展開の理由
最近のANAは動きが活発ですね。
JALが動けないうちの一気に勢力を拡大しようとしているんでしょうか。
スタアラにはシンガポール航空とタイ国際航空と言う2大勢力がありますから、なかなか自社便で東南アジアへ積極展開がしにくかったと思われます。
そんな中、ベトナムは日本への観光客も増えていますし、日本からの観光客も多くなっています。
また政治的にも比較的安定していますし、人口も多く若年層の比率も高いですから、今後も伸びが期待できます。
大阪でもベトナム人がすごく増えているんです。
日本で日本語を勉強したいという若者が増えている、そしてそれだけのお金を出せる層が増えてきているという証拠ですね。
今後は国際線メインの航空会社へ?
逆に日本国内に目を向けると日本の人口は減少していきます。
また新幹線の地方延伸、そしてリニア高速鉄道の建設も決まっていますので、国内の航空需要は下がっていくことが確実視されています。
大阪までリニアが伸びれば羽田-大阪間の航空需要はほぼなくなるでしょう。
その他地方へは羽田発着便だけは伸びが期待できますが、発着枠の関係で羽田便の大幅な増加は難しいのが現状です。
そんな中ANAとしては国際線に活路を見出していく方向に見えます。
自社便での発着はもちろん、今後は海外の航空会社の買収も含めて海外へ積極展開していくのかもしれません。
海外で成功しているシンガポール航空にしてもエミレーツ航空にしてもキャセイパシフィック航空にしても共通しているのは国内線がないということなんですね。
国内線はたいしても儲かりませんから、足かせにしかならない場合が多いんです。
JALの破たんも政治家の依頼を断れずに国内線の赤字路線を維持し続けたのが大きな原因だと言われています。
まとめ
関東圏以外の人間としては悲しいですが、日本の地方に未来はない。
日本は東京だけに投資をしてあとは海外へ出ていこうということですね。
そのドライな考え方は経営だけを考えるとある意味正しいのかもしれません。
いずれにしても、ANAのマイル利用で選択肢が増える事は陸マイラーとしては大歓迎ですから、今後も積極展開をお願いしたいですね。
ハワイアン航空も早くANAマイルで乗れるようになるとうれしいのですが。
ハワイアン航空新型ビジネスクラス乗ってみたいです。
では今日はこのあたりで。